LINE構築代行における『構築提案後の動き』

案件初動の動き(クライアントとのミーティング、スケジュール整理、設計図の作成)が終わったら、いよいよLINEを構築するフェーズへと入っていきます。
 
入念に行った事前準備をもとにしてプロジェクトを進めていきましょう。
 
今回は、ガントチャートや設計図をもとに「どのようにLINEを構築していくか」をクライアントに提案した後の動きについて、整理していきます。
 
ただやるべきことを説明するというよりも、各フェーズでみなさんが意識すべきポイントをお伝えしていくので、どのようなマインドで現場に臨めばいいのか学んでいきましょう。
 
それでは「LINE構築提案後の動き」について解説を進めていきます。
 

1.アサインされたメンバーでミーティングを行う

 
 
チーム(2人以上)でプロジェクトを進める場合、案件初動の動きが終了したらアサインされたメンバー全員で一度ミーティングを行いましょう。
 
もしあなたがディレクターを務める場合は、構築メンバー全員のスケジュールを確認してミーティング日を決定してください。以降で、ミーティングは何のために行うのか、どんなことを行うべきかについて解説していきますね。
 

案件の全体像を共有してメンバー全員で意思統一しよう

 
 
第一の目的は案件の内容をメンバーに伝え、LINE構築の全体像を把握してもらうことです。
 
「どんな狙いでLINEを構築するのか」「今回求められているアカウントはどのようなものか」をきちんと共有し、意思統一しましょう。
 
ミーティング後は分担された役割を各々こなしていくことになりますが、当然のことながら最終的に構築されるアカウントは一つです。
 
各メンバーが勝手なイメージで作業を進めると、途中でイレギュラーが起きる可能性があります。
 
例えば出来上がったシナリオの世界観がクライアントの要望に沿えていなかったり、リッチメニューに重要な項目が含まれていなかったり。
 
結果的に、後から大幅な修正が必要になることにもなりかねません。
そのため、作成済の設計図を使いながらLINEの完成イメージをきちんと共有することが大切です。
 
 
後々「なんか思っていたのと違うな...」とならないよう、イメージの擦り合わせをしましょう。
 

スケジュールの確認とタスクの割り当てを行おう

 
そして、ミーティングにおける重要な作業がスケジュールの確認とタスクの割り当てです。
 
案件初動で作成したガントチャートやタスクの一覧を共有しながら「どのタイミングで何をすればいいのか」「誰がどの部分の構築を担当するのか」について整理しましょう。
 
タスクの例 ・シナリオの作成 ・リッチメニューの作成 ・診断ゲームの企画・作成 ・LINEの設定・分析
 
作業を分担して行うと一人の作業が遅れれば当然スケジュールにも影響が出ます。結果的に納品が遅れてクライアントに迷惑をかけることにもなりかねないので、今後の予定と役割分担はミーティングで明確にしておきましょう。
 
また、LINEのリリース日をクライアントと決定している以上、メンバーの都合で各タスクの納期を途中で変更することも基本的には難しいでしょう。
 
よって、ディレクターを務める場合はある程度余裕を持ったスケジューリングをすることはもちろん、各メンバーの事情(本業なのか副業なのかなど)や稼働時間を把握しておくことが理想です。
 
その上で、各メンバーと話し合いながら無理のない範囲でタスクの割り当てを行いましょう。
 
💡
POINT
ガントチャートや設計図、ヒアリング動画など、ミーティングで使用する資料は事前にメンバーへ共有しておくことがポイント。そうすることで、ある程度案件に対する理解を持った状態で話が進められたり、細かい点は各自に任せてミーティング時は重要なポイントだけ伝えれば良くなったりします。

2.LINEの構築をスタートさせる

 
初回のミーティングが終了したら、ガントチャートの計画に沿ってLINEの構築をスタートさせましょう。
 
📎
LINE構築代行における主な仕事内容
  • 市場分析
  • シナリオ設計
  • LINEの吹き出し・コンテンツの作成
  • リッチメニューや画像の作成
  • データ分析
 
チームでLINEを構築する場合は上記のような仕事を分担しながら進めるわけですが、その際に意識すべきポイントをお伝えします。プロジェクトを進めるにあたって非常に重要な考え方なので、必ずおさえてから現場に臨みましょう。
 

プロジェクトの全体像を把握しながら仕事に臨む

 
まずLINE構築の現場において意識してほしいポイントは、常にプロジェクトの全体像を把握しながら仕事に臨むことです。
 
もう少し分かりやすく言い換えると...
「周りが今どんな状況で、プロジェクト全体はどのように進んでいるか」を気にかけながら自分のタスクに取り組むこと。「自分が任されたタスクさえ完了すればOK」という意識は持ってほしくないんです。
 
仮に自分の作業が予定より早く終わっても、他の場所ではプロジェクトが難航している場合があります。例えば、LINEの吹き出しは作業が進んでいるけど、コンテンツ作成の進捗がイマイチとか...。
そういった時に「これ、私やっておきますね!」と、仕事を巻き取っていく姿勢が大切なのです
 
 
チームでプロジェクトを進める以上助け合ってほしいからというのもあるんですが、あなた自身の成長が早まるメリットがあるからです。他者の仕事を巻き取るということは、色んな仕事を経験できることを意味しています。
 
結果的に「LINE構築という仕事がどのようなものか」理解するスピードが早まり、次の現場でさらに活躍できるようになったり、チームをまとめるディレクターとして活躍できるようになったりするチャンスもあるでしょう。
 
実際にワンダフルステップの受講生で今も現場で活躍しているメンバーは、こういった行動を当たり前のように行っていた人ばかりです。
 
自分のタスクが完了したらそれで終わりではなく、他人の仕事を巻き取る積極性がある人は現場でも間違いなく重宝されるでしょう。つまり、LINE構築の現場ではスキルだけでなく仕事に向かうマインドが重要なのです。
 

“意思入れと選択肢”を意識してコミュニケーションをとる

 
また、みなさんがより現場で活躍するためにも“意思入れと選択肢”という言葉をここで覚えておいてほしいと思います。
 
意思入れと選択肢とは、LINE構築の現場で行われるコミュニケーションで意識すべき考え方プロジェクトをスムーズに進行するにあたり「コミュニケーションが円滑に行えるかどうか」は大切なポイントになるので、以降で説明する内容は必ずおさえてから現場に臨みましょう。
 
まず“意思入れ”というのは、その名の通り自分の考えを明確に伝えること
 
例えば...
「このシナリオ、文字数が多くて読了率下がってしまうのではないでしょうか?」「このコピーがユーザーに刺さらなそうな気がするのですが、どうでしょうか?」
 
といったように、一LINE構築代行者として自分の考えは積極的にディレクターへ伝えましょう。
 
そうやって議論を重ねていくことで、最終的に成果の出るLINEへとブラッシュアップできるのです。
 
ただ正直なところ、これだけだとコミュニケーションとしては70点くらい。というのも、自分の考えを伝えるだけだと相手は「その後どうすればいいか」を考えなければいけないからなんです。
そこで、みなさんにやってほしいことは意思入れにプラスして選択肢を与えること。
 
 
例えば...
このシナリオの文字数が多くて読了率が下がりそうな気がしています。私はあと300文字くらい削って大事なポイントだけ残すか、マガジンにして読んでもらう方がいいと思うんですがどうでしょうか?
※意思入れ:赤
※選択肢:青
 
このように、意思表示をした上で選択肢を与えられるとなお良いです。コミュニケーションの質を上げて、プロジェクトを円滑に進めていきましょう。
 

3.クライアントへ進捗報告をする

 
そして、LINE構築代行者がプロジェクト進行中に必ずやるべきことが「クライアントへの進捗報告」です。
 
 
LINE構築に限った話ではないですが、クライアントワークにおいて委託した業務に関する進捗報告がないと相手は不安に陥るもの適切なタイミングで報告をし、クライアントに安心感を持ってもらえるようにしましょう。
 
以降で、どのような進捗報告が理想的かについてお伝えするとともに、LINEのリリース直前で行うべき最終ミーティングのやり方も解説していきます。
 

こまめな進捗報告でクライアントに安心感を持ってもらおう

 
まずクライアントへの進捗頻度ですが、目安としては4〜5日に1回程度行い、こまめに進捗の度合いを伝えると良いと思います。
 
例えば、WordやGoogleドキュメントなどの文章作成ツールに「〇〇の部分の構築が進捗〜%です」「×月×日にここまで終わりそうです」といったように進捗をまとめ、なるべく細かく現状を伝えましょう。
 
全体が完成してから報告するのがいけないわけではないですが、クライアントに安心感を持ってもらうという意味ではマメに連絡をいれる方がベターです。プロジェクトが順調に進んでいる状態を随時伝えていきましょう。
 

リリース直前になったらクライアントとミーティングを行おう

 
そして、全体の完成度が85%くらいになったタイミングでクライアントとリリース直前のミーティングを行いましょう。
 
なぜこのタイミングでわざわざミーティングを行うかというと、頻繁にチャット等で進捗報告をしていてもクライアントが内容をしっかり確認してくれているかどうかは分からないから
 
最終報告時に大きくクライアントとイメージの相違が生じていた場合、リリース直前になって大幅な修正が必要になってしまうかもしれません。なので、構築しているLINEが大方完成した段階で、直接説明する機会を設けるのです。
 
 
直前ミーティングでは、その場でシナリオ内容をクライアントにテスト配信したり、リッチメニューを触ってもらったりして出来上がったLINEを確認してもらいます。
 
なぜなら目の前で実際に一つ一つ確認してもらった方が作成意図は伝えやすいし、認識のズレを防ぎやすいから。結果として、チャット等で個別に見てもらうよりも効率良く確実に確認作業が行えるのです。
 
その上で、クライアントの要望を確認し修正すべき点があればメンバーに共有して対応にあたります。
 
また、このタイミングで最終的なリリース日を決定するんですが、ここでも重要なポイントが一つ。それは、相手のスケジュールをヒアリングして最適なリリース日を提案するということ
 
例えば、直近でクライアントが何かしらキャンペーンやイベントを控えているなら、それに合わせてリリースした方が登録者数も増え成果が出やすいかもしれません。
 
自分たちの都合でリリース日を決めずに、最後まで相手の状況に合わせた提案を行いましょう。
 

まとめ:現場で重宝されるLINE構築代行者になろう

 
以上「LINE構築提案後の動き」について解説してきましたが、LINE構築代行者として現場で活躍するためにはあらゆる“マインドセット”が重要だとお分かりいただけたと思います。
 
📎
LINE構築提案後にやること
1. メンバー全員でミーティングを行う
2. LINEの構築をスタートさせる
3. クライアントに進捗を報告する
 
LINEの構築にあたって必要となるLINE構築スキル・マーケティングスキル・コピーライティングスキルなどは、一朝一夕で身につくものではないかもしれません。
 
しかし、今回お伝えしたマインドについては“意識次第で”すぐに実践できることも多かったはず。まずは今回学んだ内容を活用し、現場で重宝されるLINE構築代行者を目指しましょう。