REXLI LINE Marketing Guideline/REXLI LINE Marketing Guideline | コンテンツ一覧/第3章 LINEマーケティング戦略 - 施策編 -/LINE登録特典設計とクリエイティブ制作のポイント

LINE登録特典設計とクリエイティブ制作のポイント

LINEを活用して見込み客（リード）を集める際、 ただ「登録してください」と呼びかけるだけでは、大きな成果につながりにくいもの。 そこで効果を発揮するのが「特典（リードマグネット）」と、
それを魅力的に見せる「クリエイティブ（デザイン・訴求要素）」です。

特典（リードマグネット）の重要性

1-1. なぜ特典を用意するのか

LINE登録のハードルを下げる
ユーザーは 「無料で有益な情報が手に入るなら、とりあえず登録してみようかな」と 思いやすくなります。
興味付けと必要性の理解
特典として商品・サービスの一部を試してもらうことで、 「これなら自分にも合いそうだ」 「より詳しく体験してみたい」と思いやすくなり、 商品・サービスへの関心を高められます。

1-2. どんな特典が向いているのか

特典の設計は、 ターゲットユーザーの関心事や解決したい課題を 中心に考えることが重要です。 特典は以下の3つの軸を参考にすると効果的です。
 

(1) 体験型特典: 実際にサービスや商品を体感させる


目的: 商品やサービスの価値を直接感じてもらうことで、 次の行動（購入や継続利用）につなげる。
例: 初回割引クーポン（例: ヨガスタジオで「初月会費50%OFF」） 無料体験（例: オンライン英会話で「初回レッスン無料体験」） プレゼント企画（例: フィットネスで「プロテイン3本セットを無料配布」）
ポイント
割引率や体験の条件を明確にし、 ターゲットの「試してみたい」という心理を強化する。
 
 

(2) 知識提供型特典: 問題解決や興味を引き出す情報を提供


目的: ユーザーの悩みや疑問を解決する手段を示し、専門性や信頼感を伝える。
例: PDFガイドやチェックリスト （例: 「1週間で始める初心者向け筋トレメニュー」） 成功事例や利用シナリオ集 （例: 子ども向け学習サービスが「算数が好きになる3つの成功体験」） 診断ツール （例: オーガニック化粧品ブランドが「肌質別ケア診断」を提供し、結果に応じた製品を提案。）
ポイント
ユーザーの行動を喚起する工夫（例: 診断後にカスタマイズされた提案を送付）を 取り入れる。
 
 

(3) 感情を動かす特典: ユーザーが未来を想像できる内容


目的: 利用後のポジティブな感情や成功イメージを提供し、ワクワク感を演出。
 
例: ビジュアルコンテンツ 例: 旅行代理店が「理想のリゾートでの1日の過ごし方」を描いた動画をLINEで配信。 ストーリーや体験談 例: 留学エージェントが「留学を通じて夢を叶えた人のストーリー」をエモーショナルなテキストで送付。 動画メッセージやデモ 例: コーヒーメーカーが「一杯のコーヒーができるまで」を紹介した短編動画を共有。
ポイント
ビジュアルや物語性を強調し、ユーザーの感情に直接訴える。
 

特典を選ぶ際のチェックリスト

  1. ターゲットの関心事に合っているか • ターゲットの課題や目標に寄り添った内容になっていますか？
  1. シンプルでわかりやすいか • ユーザーが「何がもらえるのか」「どう使うのか」を一目で理解できますか？
  1. 次のアクションに繋がるか • 特典を通じて、購入やサービス利用に興味を持ってもらえる流れが設計されていますか？
  1. 登録後のメリットを明確に伝えているか • 特典をきっかけにLINEを継続利用したくなる仕組みがありますか？

登録メリットを伝えるクリエイティブの効果

「特典は用意したけど、上手にアピールできていない…」というお悩みもよくあります。 そんなときに必要なのが、LINE登録のメリットを視覚的・直感的に伝えるクリエイティブです。

クリエイティブで得られる効果

  • 特典の可視化 “どんな特典をもらえるのか”をビジュアルやキャッチコピーで示すと、ユーザーは「なるほど、この資料が手に入るのか」とイメージしやすくなります。
  • 配信内容の魅力を具体化 LINEでどんな情報が届くのか、登録後のメリットを「◯◯の最新情報を定期的に配信します」などわかりやすく書くと、登録ハードルが下がります。
  • 企画内容の価値を高める 特典やキャンペーンの魅力を、視覚的に整理・強調することで「お得そう」「楽しそう」と興味を喚起しやすい。

特典設計＆クリエイティブを作る流れ

3-1. 特典の中身を考える

  1. ターゲットニーズの洗い出し どんな悩みを解決できれば「今すぐ登録しよう」と思ってもらえるかを明確にする。
  1. 再現性・行動しやすさ 受け取った人が「これなら自分でも実践できそう」と思える内容を目指す。
  1. お得感の演出 クーポンや試供品の場合は、本当に「得している」と感じてもらえるレベルの割引や特典量を設定する。

3-2. クリエイティブの要素を決める

  1. 特典のビジュアル化 たとえば特典がPDFなら表紙イメージ、クーポンなら例示画像を作る。
  1. LINE登録後に届く情報の一覧 「週に1回、新作メニューを優先的にご案内します」「月末には限定クーポンも…」など、登録したらどんな恩恵があるかを具体化。
  1. LINE限定企画の打ち出し LINEだけで見られる先行情報、割引、イベントなどを示すことで「登録する理由」を作る。

3-3. 具体的な配布・訴求の仕組み

  1. SNSやブログ、店舗POPでの告知 TwitterやInstagramの投稿、店頭POP、YouTube説明欄など、どこでどう特典をオファーするか。
  1. LINE登録後のシナリオ設定 特典ダウンロードリンクを送る→「活用法」や「追加サポート」を案内する→本商品・サービスへ誘導する、といったステップを組む。
  1. オプトLP（登録用ランディングページ） もしLPを設置するなら、「どんな特典がいつ受け取れるか」「具体的メリット」「登録後の流れ」を分かりやすくまとめる。

配布後のフォローこそが重要

  • 再アプローチのシナリオ
    • 登録して特典をダウンロードした人向けに「もうご覧になりましたか？」と定期的にフォローし、行動を促す。
    • 「感想はどうですか？」「この後、詳しいサポートが必要でしたら…」と本商品やサービスにつなげる。
  • “特典を活用することで得られる結果”を再提示
    • 「この特典を使って、◯◯できた方が増えています」と成功事例を紹介するなど、実例で後押しする。
    • ただ配って終わりではなく、活用してもらう→成果を感じてもらう→継続的に付き合う流れをデザイン。

まとめ

  • 特典（リードマグネット）の役割
      • 登録や来店を促す「フック」として、見込み客のハードルを下げる。
      実業系の場合、クーポンや試供品、簡単なPDF資料などが取り入れやすい。
  • クリエイティブで“登録メリット”を可視化
      • もらえる特典が何か、登録後にどんな情報が届くかを、デザインやコピーで直感的に示す。
      店舗POPやSNS投稿、オプトLPなどを活用し、“これなら登録してみたい”と思わせる演出が鍵。
  • 配布しただけで終わらせない
      • 特典を活用するフォローシナリオを組み、行動を起こしてもらう。
      そこから本商品や本サービスへ移行しやすい動線づくりが重要。
 
特典（リードマグネット）の準備と、それを引き立てるクリエイティブ制作は、LINE登録率アップとその後の販売促進に大きく貢献します。
 
「自分の店舗やサービスならどんな特典が刺さるか？」 「どう見せれば興味を持ってもらえるか？」 この2つを意識しながら、設計してみてください。